あいどんわなだい

愛はどんなんだい

「アイドル」


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はい、例のアニメ作品にまつわるお話です。

 

第7話だったかな?までとりあえず一気に見たんだけれど、この先はもう見ることはないかも知れないですね。なぜなら、思想的にも生理的にもちょっと自分には受け付けないな〜という部分があったからです。

 

 

そもそも僕はアニメにそんなに詳しい方でもないですし、この作品のクオリティがどうとかはよく分かりません。

流行ってるから、とか、皆面白いと言ってるから、というものはとりあえず斜に構えて遠くから眺める。そういうタイプなのでこの作品にも乗るタイミングが遅れたわけですが。一応乗る気にはなってみたわけです。

 

 

んで、まず第1話。どこから行きますかね。

 

とりあえず現役ドルオタの立場から言うと、

「未成年の現役アイドルが妊娠・出産、そしてその事実は隠したまま活動を継続」

これはないですね。アニメなんだからファンタジーだろと言われても、ちょっと引っかかりすぎる。もちろんそういうインパクトを狙ってはいるのでしょうけど。

 

念のため付け加えると、現実にアイドルをやっている人が妊娠や出産(育児)をすることに関しては消極的肯定派と言っておきますか。結婚してもアイドルを続けている人もいるし、それはそれでいいのだけど、その活動の強度にもよりますが、それらを両立させられるほどアイドルって甘くはないお仕事だと思っています。

 

 

そして第1話のラストシーン。

苦しくて見てられない。「愛してる」のくだりは見せ方として見事ではありましたが、そこに至るまでが悲しすぎる。アイ自身の生い立ちが関係しているのでそこはわかるんだけど、それでも煮えきらないものが残るのは事実。あと、今はこういう無法者が実際に現れないとも言い切れないような世の中だと思っているので、そんなことは想像することすらおぞましい。

 

 

第2話以降は、消費されるエンタメ業界の闇みたいなことについての問題提起的な展開があるのだけれど、急に現実に振っているようで違和感があった。ファンタジーをやりたいのか現実に添いたいのかよくわからない。それこそ話題にもなっていた恋リアの話だとかにしても。ルビーが夢に向かっていくストーリーにもっとフォーカスしてくれたらシンプルで見やすかった気がする。

 

 

あと、生まれ変わりがある世界という設定なのであれば、アイの魂が別の人として現世に生まれ変わっていたとしても不思議ではない。もしそうだった場合はアクアの復讐はどうなるのかとか。そもそも出会うことはあるのか、など。その辺りは描かれているのか、いないのか。(原作は読んでいないのでわからないけど)

 

 

そして

「嘘はとびきりの愛なんだよ」

という台詞。

 

これがそれぞれいろんな受け取り方があると思うのですが、僕はそこに作者のアイドル観みたいなものが端的に表れているんじゃないかと思いました。というか多分アイドル好きじゃないんだろうと思っている。違ったらごめんだけど。

 

 

アイドルは嘘をつく。嘘でファンを幸せにする。

そういう哲学とでも言うか。

 

 

でも、それはアイドルの一側面しか捉えていない。

浅はかな理解である。

 

 

僕は、別にすべてが本当である必要はないけど、嘘で幸せにしてもらう為にオタクをやってない。

 

 

僕が好きなアイドルは、完璧で究極のアイドルじゃない。

 

不完全で、ポンコツで、当たり前に弱さも強さもあって、そうやって懸命に生きてて、全力で一緒に幸せでいようとしてくれる。そんなアイドルです。