Hakubi『夢の続き』
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夢ってかっこよかったよな
みんな忘れちゃったのかい
忘れちゃったのかい
あの頃何になりたかったかなんて
今じゃただの笑い話だよな
自分には「夢」なんてない、と思っていた。
それとも、忘れてしまっているだけか。
いずれにしても、「夢」を意識して何かに向かっていくような生き方をしていないことは確かだ。
宛てのない旅だなんて粋なもんでもなく。
どこまでも続くトンネルの中にいるようで。
ただ「死」という出口があることだけは分かっている。ただそこへ向かって歩いている。
「呪いを解く」
僕の好きな人はそう言っていた。
羨ましかった。
どうして好きなのかと問われたら、答えはたくさん持っているけれど、きっとそのどれもが「自分は持っていないもの」だからで。
歌。絵。ユーモア。美的センス。明るい性格。思いやり。強い意志。夢。
夢。
SOPHIA『夢』
この曲好きだったなあ、2003年リリースだって。20年前かぁ。 これはなんでか今ふと思い出しただけなんだけど。
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でも、自分には夢がないんじゃなくて、実はもう叶ってるんじゃないのかって思った。
例えば、猫のいる暮らし。
子どもの頃、実家で猫を飼っていたことがあって。
すごく好きだった。子どもだったからというのもあって一緒に育ったみたいなところもある。
19で上京して、ほとんど帰省することもなかったから随分と会わないまま、その子は天国に行ってしまった。
大人になって、また猫と一緒に暮らせたらいいなとどこかでずっと思っていた。それが叶ったのが2年前。その時に僕の夢は一つ叶っていたんだ。今もその夢の中にいる。
だから長生きしてね。
昔から音楽が好きだった。聴くの専門だけれど。
小遣いをもらえばすぐに好きなアーティストのアルバムを買ってしまう。毎月3000円もらっていたから、来月はあのバンドのやつ、来月はあの女性歌手のやつ、みたいなね。そういう意味では今も大して変わらんか(笑)。
配信の時代になっても、サブスクリプションというのが流行る前は楽曲データをいちいち買って聴くという形で、それこそ下手したら月に何万と飛ぶ月もあった。それがサブスクメインになった今、月にして1000円以下で(配信になっているものなら)聴き放題。しかも時代も国も問わない。聴きたい曲を即聴くことが出来る。知らないアーティスト、知らないジャンルの音楽に触れたりも出来る。あの頃の自分にしてみたらこんな夢みたいな話があるかいという。
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そしてもう1つ。
「誰かの夢を応援すること」を夢と呼んでもいいんじゃないかなって、最近は思っていたりもする。
ある意味、これは逃げなのかも知れない。
自分が何に向かうのか、それを見ようとしていないのかも知れない。他人軸なのかも知れない。
でも、こんな生き方でも生きてていいと思えるなら。そう思ってもいいのなら。
それなら僕にも夢がある。
大きな夢がある。
夢を見せてくれる人がいる。
かっこいい夢じゃなくていい。
自分はかっこよくなくていい。
かっこいいあなたを応援したい。
その見つめる世界を一緒に見たい。
それが、僕の「夢」。
夢とは叶うためにある。
目指した場所はあの日のまま。
それは本当にそうなんだと思うよ。