あいどんわなだい

愛はどんなんだい

『むかいの喋り方』

2023年1月31日

『むかいの喋り方』

 

 

なんか周りが(と言っても芸能人なのだが)どんどん結婚していく中、未だ独り身を貫く向井慧さんは僕たちにとって本当の意味でのスターである。独身おじさんラジオスター。

 

そんな向井さんのレギュラーラジオ5本(←頭おかしい)のうち『むかいの喋り方』を聴いたよ。

 

ミドリカワ書房なんていつぶりに名前を聞いたろうか。懐かしすぎて泣いた(泣いてない)。

 

オフの日に熱海の良い宿へ宿泊した話をする向井さん。

昔、ロケで来た時の思い出や、ディナーでのトリュフサプライズを語る。そこへ入ってきたアンガールズ田中さん・キスマイ横尾さん結婚のニュースを見て「俺は1人でこんなことしてていいのか…」と病む。

 

その熱海小旅行の際に持って行って読んだという本の話。「暇と退屈の倫理学」という書籍だそう。國分功一郎さんか。あーなんかスピノザがどうのこうのって最近どこかで見たような気がする。

 

この本の内容解説がとてつもなく分かりやすくて一気に読みたい欲が湧いてしまった。でもこういう時すぐ買ってしまう癖があり、出費が止まらないのでとりあえず保留で。

 

めちゃめちゃ掻い摘んで簡単に言うと、人は退屈に耐えられない生き物であると。叶えたい夢があったとして、それを実現してしまって満たされると幸せなはずなのに幸せと感じられなくなってしまうことがある。でもそれって変だよね、と。恋愛は追いかけている時が楽しいっていう話とも似ているだろうか。

 

退屈の対義語は刺激、とも言ってたな。それは良いものでも悪いものでも。昨日と今日の自分の差異を感じられること。それにより退屈にはならなくなる、みたいな。

 

振り返れば僕も最近ここで「いつも新しい自分でいたい」みたいなことをよく書いている気がする。現実的にどうかはわかりませんが…。

そもそも、現実世界を生きる「僕」とネット上にいる「僕」はもちろん重なり合うところも多いけれど100%同じではない。

 

僕は「かっしー」という名前を用いながら、現実の自分とネット上の自分を混ぜ合わせたり行き来したりしながら存在している。そしてそれは必ずしも一致しなくてもいいとも思っている。

現実には言えないことやなれない自分をこっちで解放したり、反対に、ネット上では見せたくない(隠している)現実世界の自分も居たりする。これらは不可分なものである。

 

話を戻すと、だから俺はピアス開けたんだ!というオチへ持っていく流れは流石のひとこと。三笘さんのカットインばりのキレ味。気持ち良いトークだった。『日本三国』も気になるなぁ。

 

他のマンガやドラマの解説に関してもそうなのけれど、向井さんの感情のアンテナがピンときたものに対する反応、深度が僕はとても好きだ。もちろん頭(左脳的な)で解釈してすごいと感じるところもあるのだろうけど、むしろ感覚の部分(右脳的な)でなんかこれすごい!ってなった衝動みたいなものを言語化しているからそうなんじゃないかなと思う。

 

などというように、等身大の向井さんの今を伝えてくれたり、哲学的な思索もさせてくれる『むかいの喋り方』が僕は好きです。

 

後半はくだらなすぎて聞けたもんじゃなかったけどな!何がちんぽこぽこぽこちんだ!台無しだよ!

とか思っているとお子さんからのメールにほっこりする。特に今週のたらスパちゃん(9歳)のメールはすごかった。

 

“クリスマスなんていらないくらい

なんでそんなこと言うの

絶対それは思わないよね〜”

(KinKi Kids『愛のかたまり』の替え歌)

 

ザ・子どもの視点、ヤバすぎるw

 

あとリスナー知恵袋、今回のように芸人のネタのフォーマットでやるやつは向井さんのカロリー消費量がえげつないので勘弁してあげてほしいです。まあ向井さん自身が自分でネタ振りしているので自業自得みたいなところもあるんだけれども(笑)。

 

 

以上です。