あいどんわなだい

愛はどんなんだい

「僕が死のうと思ったのは」・後編

 

 

 

「僕が死のうと思ったのは」・前編 - あいどんわなだい

 

 

続きです。

 

 

 

2020年になって早々に、知っての通り新型コロナウィルスの大流行が起こる。

一応1月頃には元同居人との話し合いの結果、春ごろまでに部屋を探してみるとの返答を得ていた。それがこの大流行の影響もあり、しばらく身動きがとれなくなり、学校のことも二転三転し、先が見えなくなる。この間も自分には二重の家賃支払いがのしかかる。このままでは借金が膨らむばかり。この問題を解決しない限り、自分も先へ進めないし、何でもいいから早く出てくれ…と思いつつも何も決まらないまま日々が過ぎてゆく。

 

 

「もういっそ死んでしまった方が楽なのかな」

 

 

そんな風に思うこともあったかも知れない。

未来に希望を持てないということは生きる力を失わせる。どん底の淵にいた。

それでも、まだ仕事的には何らコロナの影響を受けず、なんなら忙しくなったくらいで残業代がちょっと増えたりしたのは良かった。

 

 

そんな折に運命の出会いが待っていた。

 

 

 

 

タイトル未定、との出会い。

 

 

『踏切』という楽曲を聴いた。

 

 

アイドルはずっと好きで沢山聴いてきた。

その経験の中でもかなり上位に入るくらいの衝撃を受けた。

 

 

だって何一つ欠けたって もう自分ではないし

綺麗でも汚れてても花束にして

誇らしく胸に飾りたい

いつか素敵な僕に逢えた日のお祝いにしよう

 

 

……どんな出来事も、これまで全部の出来事が自分を作っている。

どんなに苦しいことも、きっと意味のあるものだったと思えるようになる。

そんな自己肯定的なメッセージだと受け取った。

だから死んだりなんてしないと思うことが出来た。

 

 

 

 

これが自分とタイトル未定のはじまり。

 

 

 

 

〜後日談〜

 

結局その生活は2020年いっぱいまで続くことになる。クリスマス前くらいかな、ようやく元同居人が退去したので前の部屋を引き払うことが出来て。そこから本格的に自分の生活を立て直しに動き出す。

まずは引越し。緊急避難的に探して住んだ部屋だったから、まず目の前の問題が解決したら新しい部屋に住んで絶対に猫と暮らすことは決めていたのでその部屋探し。そして現在の部屋に来たのが2021年2月25日。

そして猫。これも運命的で、里親募集を見ていたのだけどちょうど引越しをした数日後に、新しく住んだ部屋から徒歩圏内にある方のお家で引き取り手を探しているという情報があがっていて。すぐに連絡したところ、問題なく譲ってていただくことになり3月2日にお迎えして。

そんなこんなで、借金はまだたくさんあるけど少しずつ返済しながらなんとか頑張って生きてます。いろいろあるけど、自分の人生を歩むことは楽しいです。

 

 

 

───あなたのような人が生まれた世界を少し好きになったよ───

 

 

───あなたのような人が生きてる世界に少し期待するよ───

 

 

 

 

amazarashi『僕が死のうと思ったのは』