あいどんわなだい

愛はどんなんだい

あと2話。

 

 

 

笑いながら泣けてくるという不思議な漫才。

 

 

 

 

 

『だが、情熱はある』

 

 

 

開始当初は「山里亮太若林正恭の物語に、一体誰が興味あるの」とか言われているのを見た。

 

 

そりゃそうさ。

この2人がやってきたことは決して多くの人に受けるものじゃなかった、はずだった。

それは「たりない」俺たちを隠すことなくひけらかすってことだったんだから。

 

 

たりない自分への苦しみと葛藤。

足りてる奴らへの容赦ないヘイト。

 

 

 

そういう、「人間の闇」の部分を演じるのが本職アイドルの森本慎太郎・髙橋海人というのが興味深い。

山里亮太の妬み嫉み。自信の無さ。若林正恭の捻くれ。無視され続けてきた虚無感。

そんなドロッとした部分を描きつつも、どこか爽やかな後味を残してくれるところ。

それこそが彼らのアイドルとしての魅力がなし得るところなのだろう。

この両者に加え、春日俊彰役・戸塚純貴さんと山崎静代役・富田望生さんの演技の質こそがこの自伝的ドラマにおいての説得力を付加している。

 

 

 

特筆すべきはやはり漫才のシーンだと思う。

当初の予定では漫才の部分はフルでやる予定ではなかったそう。しかし、彼らの芝居の質と熱量が素晴らしくフル尺でやることに。南海キャンディーズM-1決勝、オードリーの敗者復活、たりないふたりの最初の漫才…。

これらはぜひ動画で確認してみてもらいたい。

 

 

南海キャンディーズ

(森本慎太郎富田望生)

【だが情熱はある】第7話で放送された南海キャンディーズ「M-1グランプリ2004」の漫才、未公開シーンを含む約4分のフル尺漫才初公開! - YouTube

 

 

オードリー

(髙橋海人・戸塚純貴)

【だが情熱はある】髙橋海人&戸塚純貴がオードリー「M-1グランプリ2008敗者復活戦」を再現!約4分間のフル尺漫才公開!! - YouTube

 

 

たりないふたり

(森本慎太郎・髙橋海人)

「たりないふたりの漫才」 #だが情熱はある #髙橋海人 #森本慎太郎 #shorts - YouTube

 

 

 

ネット展開で言うと、漫才もそうだし、回ごとのダイジェスト版なんかも効果的に利用しているんだよね。ショート動画は特に物語の中でも印象的なシーンを押さえているし。

 

 

 

たりないふたりのことを知ってる人にしか伝わらないドラマだと思っていたけど、むしろそれでいいと思っていたけど、回を追うごとに役者さんの演技力やストーリー構成が評価されてきていて。良いものは届くもんだなあと実感しているところ。

 

 

 

 

そんなわけで、泣いても笑ってもあと2話。

楽しませてもらいます。