卒業式で高3“本音”の答辞 「残った写真はマスクばかり。でも…」 | 毎日新聞
3月。
卒業式を迎えられた、またこれから迎える学生の皆さま、おめでとうございます。
「非日常」が「日常」となった、なってしまった3年だったと思う。
誰がとか、何が悪いとかじゃない。
いや、あえて言うなら大人たちの責任だ。
そんな大人たちの1人としてあなたたちのことを考えると、切ない思いに駆られ、また申し訳なくも思う。
今更そんなこと言っても偽善者のようにしか聞こえないかもな。実際、そうなのだろう。
昨夏の甲子園で優勝を果たした仙台育英高校の野球部監督・須江航さんが優勝インタビューで話した
『青春ってすごく密なので』
という言葉には、グッときたのと同時に複雑な気持ちにもなった。
我が学生時代を振り返っても、社会情勢の影響でイベントが開催できなかったり常にマスクをしていて先生や生徒たちの素顔がわからないなんてことは想像もつかないことで。
(※ちなみに言うと、9.11の関係でちょうど僕たちの世代の時だけ修学旅行が海外から国内に変更になった、というのはあった)
顔がわからないのに恋とかできるのかなぁ。見た目がすべてじゃないとは思うけれど、人はまず見た目から入るものでしょうし。まあそんな話はいいんだけど。
「もっと友達と話したかった」
「もっと学生生活を楽しみたかった」
そんな気持ちはきっと誰もが抱えているのかなと。
僕は学生じゃないのでわかんないけどね。
時間は、取り戻すことができない。
でも、だけど、そんな日々にも、
それぞれの中に“宝物”が残っていたらいいなと思います。
いつか振り返ったらキラキラ光って見えるような。
あんなことあったな、って笑って話せるような。
これからを生きていくための支えになるような。
「そんなの綺麗事だ」なんてわかってるって。
それでも言わせてほしい。
そんなことを思った本日3月1日でした。
未来に幸あれ、と願いながら。
〜今日の1曲〜
神門「部活」
カロリーメイト web movie | 「入学から、この世界だった僕たちへ。」篇 (Full Ver.) - YouTube
自分達にはコロナのない中で過ごした学生時代がないのではない
コロナ禍で過ごした学生時代があるのだ
「あの頃に比べれば」と力をくれるであろう学生時代は
自分達は誰より格別だ