あいどんわなだい

愛はどんなんだい

RPGゲーム

 

 

人生はRPGゲームみたいなものだ

それなら俺はずっと宿屋に居たいな

敵にも遭わず傷つくこともない

そんなやつがいてもいいだろ?

 

 

毎日ベッドでぐっすり眠る

毎日ご飯をモリモリ食べる

動いてないならお腹も空かないか

ブクブク肥ってしまうかな

 

 

仲間はもうどこまで行ったろう

今さら僕を連れ帰りに来たりはしないな

別にいいさそれで

独りきりにももう慣れた

 

 

気づけば時間だけが過ぎていて

レベルもずっと1のまま

パーティは自分1人

これじゃ世界なんて救えやしない

そもそも俺に世界を救う使命なんてあったっけ?

 

 

 

 

人生はRPGゲームみたいなものだ

強くて頼れる勇者に憧れた

この人生はRPGゲームのようにはいかない

だってさ

レベルも経験値も数字じゃ測れない

 

 

見えないものばかりなんだ

人の気持ちとか考えとか

見えないものばかりなんだ

真実とか愛とか

見えないものばかりが大切だと思い込んで

 

 

見えてるもの

それを大切にしてこなかった

 

 

 

 

人生はRPGゲームのようなものか

止まっていても時間は流れる

物語は自分で進めていくしかないんだ

世界を救う旅じゃなくていい

自分を救う旅にしよう

だいじなものをちゃんと集めていこう

ゲームオーバーになんてなるものか

この物語のエンディングを見届けよう

 

 

さあ、行くよ

今日まで守ってくれた宿屋ありがとう

ここはもう俺の居場所じゃない

 

 

 

そしてまた始まる新たな物語