あいどんわなだい

愛はどんなんだい

クラクラするような体温と 想いは冷めないままで


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冨樫優花:「何年後にあの会場に立とうね」のような、明確な夢や遠い未来のことは決めたことがないんです。

 

七瀬のぞみ:こう言うと変かもだけど、この先も「私たちはこうなる!」という明確な答えが見えてほしくないなって。「私たち、こんなことも出来るんだ!」とか「こんな見たことなかった景色が見られるんだ!」と、ずっと新鮮な気持ちのままでい続けたいんだよね。

 

谷乃愛:『道標』という曲の中に、「叶わないで僕たちの夢/まだ追いかけたい」とあるんですよ。きっと夢が叶ったら「この先、どうしよう!?」と道に迷っちゃうと思うんです。ずっとこの4人で、まだ見たことない夢を追いかけ続けたいね。

 

阿部葉菜:本当に。色々と大切なことはあると思うけれど、この4人で素敵な歌と共にずっと進んでいくことが、私たちに大切で素敵な未来に会える一番の道だと思っています。

 

(『Top Yell NEO 2022 SPRING』より引用)

 

 

 

 

今、改めてこれを読み返してみて。

 

彼女たちは自分たちの、“タイトル未定”の意味をちゃんと理解しているし、その作品を、歌を、本当に心から愛しているのだなぁと。

 

 

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2022年8月5日。東京・お台場。

 

舞台は整った。

 

 

TOKYO IDOL FESTIVAL 2022

メインステージ争奪LIVE決勝戦

 

 

この争奪戦への参加が発表されてからのタイトル未定運営の動きは実に野心的だった。

「北海道から、歴史を変えよう。」

会場票が特に重要となる前哨戦へ向け、旅行会社とタッグを組み特別遠征プランを打ち出したり、当日はホーム札幌でもライブビューイングで応援&配信投票をしてもらうなどの力の入れよう。これらは他のグループにはない、非東京組だからこそ出来る工夫だった。

 


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5月からスタートした名古屋大阪東京札幌の4ヶ所を回る『前人未踏ツアー』、そしてアコースティックツアー『mitei music』では全国7ヶ所へ。さらにそのツアー各地ではご当地のアイドルを迎えた2マンを行うなど、既存のファンだけでなく積極的に新規層を取り込む機会を多く作ってきた。ツアー以外でもこれまで通り東京ライブ出演も精力的に行って。

 

 

そんな中、4月に加入したばかりの新メンバー川本空さんについて少し触れておきたい。


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最初の1ヶ月で既存曲13曲を全て覚えるというのは、並大抵のことではない。歌もダンスも未経験からのスタート。それでも彼女を加入させたのはプロデューサーが彼女の可能性を信じたからだろうと思う。その期待に見事に応えたと言っていい、この期間の川本空さんの成長ぶり。

ライブ中の振りが誰よりも大きく、表情豊かな七瀬のぞみさんとはタイプは違うけれど、安定した歌唱とその唯一無二の声質が生かされている。そして何よりそのキャラクター。川本さんが話しだすだけで場を和やかな雰囲気にさせてしまう。これは才能と言っていいもの。愛される才能。

さらに、今から書く決勝戦と時系列は前後するが、2日目に行われたTIFゲーム部での企画ではなんと優勝をかっさらってしまった。公式によればなんとマリオカート7世界1位』の経歴を持っているとのこと。詳細は不明だが、ワールドチャンピオンのアイドルなんてそうはいないだろう。まだまだ私たちの知らないすごいものを隠し持っていそうでもある。

 

 

 

さて、それでは話を戻していこう。

 

TIFメインステージ前哨戦でのタイトル未定の獲得ポイントは決勝戦進出グループの中で第4位。これにより出演順は以下のように決定した。

 

 

①タイトル未定

②パラディーク

③INUWASI

④Ringwanderung

 

 

 

私はオンラインでの視聴だったので、これから書く内容はそこから見て感じたものになる。なので現場の空気などはちょっとわからないけど。

 

 

 

TIFメインステージ争奪LIVE決勝戦

 

4組程度であればさほど影響はないのかも知れないけれど、採点競技や賞レースにおいては、後ろへ行くほど印象が上書きされていくという部分でトップバッターは不利とされがちなもの。観客の雰囲気も温まりきっていないなど、独特の緊張感もあるだろう。

まぁアイドルのファンは推しに全力なのでそこの心配はないのかも。

 

 

持ち時間は各グループ「10分」と前哨戦の半分しかない。披露できるのは通常なら2曲。ぶち上げにいくのか、グループの世界観を見せるのか、その選曲もより重要となるだろう。

 

 

MCのTOKYO COOLから投票方法や注意事項の説明が一通り終わると、さっそく決勝戦のライブが始まる。

 

 

タイトル未定

 

冨樫優花さん「北海道から、TIFの歴史を変えにやって来ました。タイトル未定です。前哨戦最下位で、トップバッターでの出演です。まずはこの曲から聴いてください。『溺れる』」

 

ワンハーフサイズにアレンジされた『溺れる』、出だしから圧倒的な気迫、感情。ラスサビ前では冨樫さんが「行くぞ!」とシャウトするなど、NEWタイトル未定を見せていく。

次はガラリと表情を変えて爽やかな『夏のオレンジ』。これもワンハーフ。楽しくてハッピーな空気感が会場を包み込む。

そして『鼓動』。阿部葉菜さん「ラスト、クラップ頼みました!」このワードがとても良かった。あなたと私たちで作るライブです、という気持ちが伝わる。ラスサビ前に葉菜さんが「メイン行くぞーー!!!」と全力で叫ぶ。冨樫さんの「今日が素晴らしい今日だ」も過去イチの伸びやかなロングトーンを決める。やっぱりこの曲は強い。

結局全てをワンハーフサイズにして3曲詰め込んだタイトル未定。これは賭けでもある。絶対勝ち抜くために。

 

 

パラディーク

 

正直なところ、タイトル未定とリンワン以外は多少曲を聴くようにはなったという程度なので詳しくは書けないし、メンバーもまだ把握できてない。

パラディークはメンバーが1名コロナ陽性判定とのことで出られず。その子のぶんもという気持ちの乗ったパフォーマンスだったのだろう。セトリは『GO FORWARD』『ジェジェジェットファイター』の2曲。

 

 

INUWASI

『Planetes』『ストリングスウォーズ』の2曲を披露。こちらもパフォーマンスレベルが非常に高い。見ているだけでもかわいいし、人気があるのも頷ける。特にすずめちゃんの歌の声量、安定感がハンパなかった。センターにお立ち台を置いてメンバーが立ち代わりそこに立ち歌うスタイルもユニークな印象。想像以上に良いグループだった。

 

 

Ringwanderung

個人的にはメインステージへの一番の壁になるだろうと思っていたRingwanderung。ここに持ってきたのは『輪廻』『fall into sky』。『輪廻』では佐藤倫子さんとみょんちゃんのぶつかり合うところがたまらない。そして『fall into sky』。以前ライブで観たときにめちゃくちゃ良くて実は一番好きになった曲である。この曲に入りきってるみょんちゃんの表現が大好き。この決勝戦を通してもこれがベストアクト。完璧だ。こんなの見せられたら跪くしかないよ。最後、感極まった表情の増田陽凪さんにもグッときてしまった。

 

 

 

投票

 

 

その後、会場投票→オンライン投票と続く。

オンライン投票の方で不具合があり、自分も最初投票できなかったのだけれど結果として投票はできたので安心した。

 

 

そんなこんなあったので予定よりもトークを長くして尺を稼ぐわけで。そこで『座右の銘は?』という話題になった。

タイトル未定の代表としてそこに来ていた阿部葉菜さんと谷乃愛さん。それぞれの答えはこうでした。

 

阿部葉菜「出逢えたタイミングには意味がある」

 

谷乃愛「努力は必ず報われる」

 

葉菜さんのこの言葉はもう彼女が本当にずっと大切にしている言葉で。この言葉を胸に生きてきたと言っても過言ではないってくらい。MCも感心していたけれど、これをこの場で発することになったのにも意味があったのかなと思います。

乃愛ちゃんのもらしかったなー。

 

 

結果発表

 

さて、いよいよ結果発表。

まずはオンライン投票のポイントから。続いて楽天先行チケット、壁紙ダウンロードポイント、最後に会場投票を発表していく。

 

 

 

・オンライン視聴投票

1位 タイトル未定 110pt

2位 パラディーク 85pt

3位 Ringwanderung 60pt

4位 INUWASI   45pt

 

 

楽天先行チケット

1位 タイトル未定 40pt

2位 パラディーク 30pt

3位 INUWASI   20pt

4位 Ringwanderung 10pt

 

 

・壁紙ダウンロード

1位 タイトル未定 84pt

2位 パラディーク 37pt

3位 INUWASI   17pt

4位 Ringwanderung 12pt

 

 

 

いや、こんなに差つきます?って思ってしまった。

しかしまだポイント数の大きい会場投票が残っている。逆転があっても全然不思議ではない。

 

 

 

・会場投票

1位 タイトル未定 266pt

2位 パラディーク 201pt

3位 INUWASI   184pt

4位 Ringwanderung 146pt

 

 

 

終結

1位 500pt

タイトル未定

2位 353pt

パラディーク

3位 266pt

INUWASI

4位 228pt

Ringwanderung

 

 

 

タイトル未定が優勝しました!!

おめでとうございます!!

 

 

メインステージですよ!!!!!

 

 

それにしても全部門1位の完全優勝は凄すぎる。

東洋大学の駅伝部が掲げているテーマに「その1秒をけずりだせ」というのがあるのだけれど、それに倣うなら「その1ポイントをけずりだせ」。そんな姿勢で日々を積み重ねた結果だろう。

そしてタイトル未定さんがこれまで紡いできたいろんな人の想い。それがここに結集したのではないかな。

 

 

他のグループさんも本当に素晴らしかったです。

熱い戦いをありがとうございました。

 

 

 

夢とは叶うためにある

 

そんなわけで、8月7日にタイトル未定は北海道のアイドルとして初のTIFメインステージに立ちます。

 

 

TIFの歴史を変えた。

 

 

君たちにはその資格がある。

自信を持って堂々とライブしてきてほしい。

そしてたくさんの人へ、タイトル未定の音楽を届けよう。

 

 

本日11:50から20分間のステージ。

まだ見たことない景色をその目に、心に焼きつけよう。

 

 

その後にも2ステージがあります。

グランドフィナーレには冨樫優花さんが出演予定。

最終日も、ぜひ会場でも、オンラインでも、タイトル未定をたっぷりと感じてもらえると嬉しいです。



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届けたい唄があるから。