出会いは18か19の年。まだ宮城の実家で暮らしてた頃だったな。
当時NHK-FMで放送されていた「ミュージックスクエア」という音楽番組に、ROCKIN'ON JAPANの編集長(だったはず)兵庫慎司氏が出演して10組くらいの新興バンドを紹介していたんだけど。
アジカン、シロップ、ART-SCHOOL、などがラインナップされていたように記憶している。その中でも、自分の感覚に一際刺さるバンドがあって。
曲は、「約束」。
この番組をきっかけとして、僕はこのバンドにどっぷりとハマっていく。
LOST IN TIME「群青」
翌日とかに、すぐ仙台のHMV(当時は一番町のアーケードに店舗があった)へ行ってCDを探して。そこで見つけて即購入して。今みたいにAmazonですぐに買える、なんて環境じゃなかったんだよね。地方なのもあって、マイナーなバンドのCDなんかは特に少ないし。
それまでライブハウスも行ったことなかったから、しばらくはCDをずっと聴くだけのファンだったけど、東京の大学に進学したのを機に上京したので念願のライブ参戦も叶って。
初めてのライブハウスは下北沢の251だったかな。
あのドキドキした気持ち、思い出すと自分がかわいく思えるね。笑
LOST IN TIMEのライブは盛り上がるというより基本聴き入る人が多くて。聴き方は自由なんだけど、なんかそういう空気感ってあるじゃないですか。
ボーカルの海北さんも、とにかく話し方が優しくて朴訥としていて。歌はものすごく熱のこもった強い歌声なんだけれど。皆の好きなように聴いてくれていいよ、って。手を上げてもいいし、目をつむって聴いてもいいし。観客に一体感を求めない。そういうバンドだから、より好きになったのもあるかなぁ。
僕の20代はLOST IN TIMEとハロプロとサンボマスターに支えられていたと言っても過言ではないです。
人の気持ちは移ろうものだから、興味が薄れる時期もあったり、浮き沈みもありながら、それでも嫌いになんてなることはなかった。
彼らの音楽でいろんなことを学んだし、いろんな感情を味わって今があるんだよなぁ、と思う。
LOST IN TIMEは今でも現役で活動しているんだけど、しばらくライブにも行けてないんだよな。
今年の6月に東京キネマ倶楽部でライブ見る予定だったけど、来年に延期になったので一旦払い戻しになってしまって。
でも、先に楽しみなことがあるっていうのは光明だから。
たとえ死にたくなっても、それさえあれば生きる意思になり得る。そういうもんだよ人生。
来年で結成20周年ですって。
こんなに長く好きなバンドが在り続けてくれて、音を鳴らしてくれてるって本当に幸運なことだし、本当に感謝しかないよね。
なんか、ふとそんなことを思った今日なのでした。
※LOST IN TIMEの楽曲は各サブスクリプションサービスでも配信されているので、ぜひ聴いてみてください！よかったらCDや映像作品も手にとってもらえたら嬉しく思います。
